百合厨がアニメ『緋弾のアリアAA』第2話を見てみた

タイトル通り、アニメ『緋弾のアリアAA』第2話を視聴した百合厨のゆるゆるーっとした感想文です。なお、私はコミックス原作を全巻読んでいます。

Aパート

OP前は二度目の夢落ち、というか夢はじまり??そうです今回は志乃ちゃんの担当回です。回想と妄想がほどよく混じり合った、いかにも本人に都合のいい夢で、志乃ちゃんがただの世話好きお嬢様でないことが示されつつ、本編へ~~~。
志乃ちゃんの思惑はともかく、もう一度アリア先輩とあかりちゃんの現状説明。戦姉妹として学校には登録したけれど、あかりちゃんがアリア先輩から銃を取り戻すまでは正式な戦姉妹としては認めませんよー、とアリア先輩(こんな口調じゃない)。身長あんまり変わらないふたりがぐるぐるとじゃれあってるのは映像で見るとかわいいですなあ。にしても、ハーフだけあってアリア先輩はちびっこのくせに腰の位置が高い!腰が細い!とか、なんだかそんなところに目が行ってしまうのです。
そんな意外と体格差のあるふたりで並んで移動した先は武偵高校女子寮。戦姉妹は部屋の共有から!というわけで、アリア先輩の部屋の合い鍵(謎のハイテクシステムつきw)があかりちゃんに手渡されます。そんな喜びに浸る暇もなく、あかりちゃんは部屋の広さに驚いたり、アリア先輩がシャーロック・ホームズの子孫だということに驚いたり、リアクションに忙しい。さらにさらに、アリア先輩から「あれはできる?」「これは?」なんて聞かれて、どれも自分にはできそうにない。特技もないし……、とあからさまにしょんぼり顔に。ここらへんの描写は身につまされるところで、アリア先輩、第1話から一貫して「いい先輩」をやってるんですよね。あかりちゃんの射撃の成績が悪いと聞かされていたはずなのに、その評価にとらわれずにあかりちゃんに高い期待をかけて、その期待が裏切られても顔色ひとつ変えずに他のタスクを与える。まあ「手順通りに縫うだけ。できるでしょ」は余計な一言だったかもしれませんが……。とまれ、あかりちゃんのしょんぼりは、先輩と一緒に作戦を!なんて期待していたあかりちゃんが自分にがっかりしてるから、でもあるんですよね。自分にできること、できないこと、いろいろ考えさせられる場面です。
さて、あかりちゃんにタスクを与えたアリア先輩は、用事がある、とお出かけ。途中、風魔から調査結果を聞き出します。ここで、あかりちゃんの鳶穿ちが、忍者の持つ殺しの技であること……であることだけ、が判明します。それ以上は次回以降に続く!な感じで、おそらく放課後だったAパートスタートから、だだだーっと時間が流れて夜。日もとっぷり暮れてから、ようやくアリア先輩があかりちゃんの許に帰ってきます。うたたねをしていたあかりちゃんですが、その手許のタスクは、すでに終了していました。あかりちゃんを「あんたの長所、いっこ見つけたわ」ときっちり褒めつつ、(この子、普段はどんななのかしら)なんて考えるアリア先輩。やっぱりいい先輩過ぎ!なぜかアリア先輩の先輩っぷりを褒める会、みたいになってるこの感想ですが、書いてる私*1の率直な感想なのだから仕方ありませんw
脱線から戻りまして、Aパートは教室でのあかりちゃんのシーンに戻ります。ここでようやく冒頭で宙ぶらりんになっていた志乃ちゃんが回収されます。教室の外で変装してあかりちゃんの様子をうかがっていたのは……アリア先輩そのひとですね。気になったらすぐ行動!まったくもってアリア先輩らしいわけですが、問題は志乃ちゃんです。アクションも大きく楽しそうにアリア先輩の話をするあかりちゃんに……まあ……その……なんだ……これは嫉妬ですね!
というわけで場所も変わって志乃ちゃん自宅。ああメイドさんたちがかわいい……とかこっちがやっている暇もなく、あっという間に大量のあかりちゃんのぬいぐるみ*2が白日の下に(?)さらされることになります。あ、壁に貼ってあるポスターはつぎはぎ*3でなくてきちんと出力したものですね。ここらへんの部屋のディテールとか、志乃ちゃんの愛情表現の説明は無粋かとも思いますが、あかりちゃんをアリアにとられちゃう!という志乃ちゃんの危惧だけはあながち杞憂でもないんですよねえ……アリア先輩を真正面から倒すことはできない、と悟った志乃ちゃんはどうするのか?!Bパートに続く!

Bパート

アリア先輩のために荷造りをして、お見送りをして、あかりちゃん、とことこーっと志乃ちゃんのおうちについていくことに。なおお見送りの途中のストーカー嬢にはアリア先輩はここでばっちり気づいてます*4。そういえば、このころの志乃ちゃんはまだカメラを持っていません。誰も、「カメラ持ってくればよかった」があんなことになるとは……予想できるか。
Aパートではアリア部屋での時間を過ごしたあかりちゃんは、今度は志乃ちゃんのお屋敷へ。「かわいい」を「お友達」にかけてるんだか「お嬢様」にかけてるんだかよくわからないメイドさんたちに迎えられつつ、銃をなんの疑問もなく預けてしまいます。お食事をいっしょにいただいたり、志乃ちゃんのピアノを聞いたり、お茶を飲んだりと、あくまでもふつうのお友達どうしのふれあいが続きます。志乃ちゃんのあかりちゃん好き好きアピール以外は……。ここらへん、『緋弾のアリアAA』での「友達」の定義が早くも揺らぎまくってる感がたまりません。志乃ちゃんの「好き」はあきらかに「好き」ですし、「いっぺんお友達になったらずっとお友達」はあきらかに我々の知るところの「お友達」ではない「お友達」として志乃ちゃんのなかで消化されてますもん。


だから、あかりちゃんの意識をアリアに奪われまい、と志乃ちゃんはあかりちゃんを斬ろうとするわけです。自分だけのお友達だったはずのあかりちゃんが、アリアのことだけになってしまう。そこには、思った以上に筋の通った論理があります。「ヤンデレ」と思われがちな志乃ちゃんですが、彼女の言う「お友達」の意味を考えれば、少なくとも、アリア先輩とあかりちゃんとの戦姉妹を解消するような行動は、必ずしも「ヤンデレ」のものではないと思います。
ともあれ、vs志乃ちゃんにおいて、再びあかりちゃんのフラッシュバック。そして様子を見に来ていたアリア先輩のアドバイスによって、あかりちゃんは志乃ちゃんを退けてしまいます。ここであっさりあきらめて、泣き出してしまう志乃ちゃんもまたかわいいんですよねえ。かくしてあかりちゃんはあっさりと志乃ちゃんを許し、志乃ちゃんもまた、「戦姉妹グループ」・もとい、妹どうしで鍛えあう仕組みを知って、あっさりといつも通りに戻って、アリア先輩に「変」なんて突っ込まれることになるわけですが……。
さてさて、Bパート後半のバトル、緋弾のアリアAAのラジオ、「緋弾のアリアAyane Ai」の第3回でおもしろい話が出ていました。あかりちゃん役の佐倉綾音さんと志乃ちゃん役の茅野愛衣さんによれば、あかりちゃんと志乃ちゃんの会話にはアドリブが多いのだそう。そのなかでも、あかりちゃんに嫌われる!と泣いていた志乃ちゃんがあかりちゃんに許され、すぐにあかりちゃんに自分のことが好きかどうか確かめた場面。佐倉さんはアドリブで「うん」「うん」と答えていましたが、その後、『志乃ちゃんに好きかどうか聞かれたとき「うん」と答えると志乃ちゃんが言質をとってしまう。だから、3話以降はアドリブでも「うん」を入れずに志乃ちゃんの「好き攻撃」に対応して欲しい』との旨、指示があったそうです。それだから、Bパート最後、vs志乃ちゃんの翌日で、志乃ちゃんはばっちり言質をとっていましたし、もうあかりちゃんは「うん」と言わなくなった……というわけ。
このラジオ、水曜日配信で、最速放送後には最新話の話をする……というなかなかロックなスタイルをとっているので、気になる方は聞いてみてはいかがでしょうか。本日・10月20日中にはまだ、第3話ぶんのトークが聞けますよー。*5

全体として

Aパートの、志乃ちゃん宙ぶらりんからのあかりちゃんをアリアにとられちゃうー!の流れがうまいなと思いました。時間の流れがともすればわかりにくくなる回ですが、時計も含めてそこらへんの扱いも考えられてましたね。そしてついついうらやましくなるいい先輩・アリア先輩。
個人的には、さくさく進む流れに早くも慣れてきた感がありますねー。となれば、さくさく進めた結果、なにが増やされるのかが気になるところです。あかりちゃんのトラウマはいまのところ強調されていますが、トラウマ解消編でこのさくさくリズムを崩すとも考えにくいので、注目していきたいと思います。ではでは、本日(10/20~)放送の第3弾も楽しみにしていきましょう!

*1:年齢としてはそろそろ……とっくに先輩が側なはずなのにね

*2:こまぐるみみたいに手工業じゃなくて、志乃ちゃんが業者さんに発注してるんだろうなあ……

*3:第1話の、あかりちゃん部屋のアリア先輩ポスター

*4:twitterで赤松さんが志乃ちゃんのランクは明かせないとおっしゃっておられましたが、実際、あの子は戦闘能力は高いけどあかりちゃんにかまけて事件解決してないでしょうか、ランクは低そうですね。しかしストーカーレベルはこの後教えを得て上がる

*5:すぐラジオの書き起こしをするタイプのオタクとしては、たぶんあとで書き起こししますw